印刷教室

History印刷の歴史

印刷の歴史

「印刷」は火薬や羅針盤と共に人類の三大発明に数えられている。確かに印刷技術が無ければ、文明や文化の伝承は困難を極めただろう。一般的には、15世紀に活版印刷技術を確立したグーテンベルクが印刷の発明者と言われている。彼はこの技術を使って聖書を出版し、マルティン・ルターによる宗教改革にも影響をおよぼした。また、情報の伝達時間が劇的に速くなりルネサンスの拡大に大きく貢献した。

もっとも、中国でははるか昔より木版印刷や活字印刷が行われており、法隆寺等に保管されている「百万塔陀羅尼」は770年に刷られた世界最古の印刷物と言われている。

Type印刷の種類

印刷の種類

印刷のやり方によって整理すると、次の様な印刷方法に分類される。

1.オフセット印刷

現在もっとも一般的な方式で平版印刷と呼ばれる。オフセットとは「転写」という意味で版に付いたインキを一度ゴム(ブランケット)に転写し、さらに印刷用紙に転写する。用紙を一枚ずつ通す枚葉印刷と、巻取の用紙を使用する輪転印刷に分れる。

2.活版印刷

鉛合金でできた活字や銅や亜鉛板に焼き付けた凸版(トッパン)に付けたインクで用紙に印刷する方式。かつては印刷の主流であり、職人技による絵画作品も作られた。

3.グラビア印刷

活版印刷とは逆に凹版に残っているインクで用紙に印刷する方式。大量の印刷物を制作する場合に適しており、パッケージや包装資材の印刷に使われる。

4、フレキソ印刷

凸版印刷の一種。版材に樹脂やゴムが使われるため、表面が平滑ではない物への印刷が可能。従来は段ボール等の包材印刷に使われていたが、技術革新によりグラビア印刷に代わる方式として脚光を浴びている。

5.スクリーン印刷

化学繊維や金属メッシュでできたスクリーンと呼ばれる膜に文字や画像を焼き付ける孔版印刷。インクがスクリーンの穴を通って印刷される。紙以外の素材への印刷が可能。

6.オンデマンド印刷

版を作らずデータから直接印刷する。可変データや小ロットの印刷が可能。

Paper紙の話し

紙の話し

紙"Paper"の語源はエジプトのナイル川に生えているパピルスから紙らしき物が作られたと事に由来する。しかし、製紙技術から考えると中國の蔡倫(さいりん)の貢献が大きい。彼は樹皮や麻くずなどを加工した製紙方法を確立した。この製法がイスラムを経てヨーロッパに伝わり、文化の発展に寄与した。

話しは変わるが紙に「目」がある事はご存じだろうか?これは製紙の工程で生じる繊維の並び方向を示す言葉。用紙の長辺に沿って平行に流れる目を縦目。反対に垂直に流れる目を横目という。紙は目に沿って折れ易い。よってパンフレット等の折り方によって紙の目を決める事が大切。冊子の背も目に沿った方が良い。

Inkインクの話し

インクの話し

紙に印刷できるのは、毛管現象によって紙の繊維の隙間にインクが染みこんだり表面で固まるから。よって紙とインクの相性が印刷の仕上りの重要な要素となる。印刷機との相性もあるので信頼できる印刷会社を選ぼう。

次にカラー印刷の原理。基本はスーラたちが挑戦した点描画に似ている。